積水ハウスの電子錠に関する玄関の鍵の種類や、いざという時の電池交換の方法、反応しないトラブルへの対処法などが気になっていませんか。マイホームの顔とも言える玄関ドアですが、スマートキーを採用するかどうかで日々の生活の快適さは大きく変わります。私自身も自宅を建てる際に採用しましたが、スマホ連動機能や後付けの可否、停電時のキー連動の仕組みなど、事前に知っておくべきポイントがたくさんありました。
- 積水ハウスで採用されている電子錠の標準仕様と種類の違い
- 実際に住んでみて分かったメリットとスマートキーの活用法
- 電池切れや停電時にも焦らないための具体的な対処方法
- 他社メーカーとの比較から見る積水ハウスの電子錠の特徴
積水ハウスの電子錠の特徴と選び方
積水ハウスの住宅で採用される電子錠は、デザイン性と機能性を兼ね備えた優れた設備です。ここでは、標準的な仕様から他社との違いまで、私がオーナー目線で感じた「選ぶ前に知っておきたいポイント」を詳しく解説していきます。
玄関の鍵の種類と標準仕様
これから積水ハウスでマイホームを建てようとしている方、あるいは中古物件を検討されている方にとって、玄関ドアの仕様は毎日の生活に直結する非常に重要なポイントですよね。私自身も打ち合わせの段階で「たかが鍵」と思っていましたが、実際に住んでみるとその利便性の違いに驚かされました。積水ハウスで採用されている電子錠には、いくつかの種類と標準的な仕様のパターンがありますので、まずはその基本をしっかりと押さえておきましょう。
まず、積水ハウスの多くの戸建て住宅で標準仕様として採用されているのが、アルファ(ALPHA)社製の「パッシブキー」シリーズです。特に「PS800」や「WS800」といった型番が主流となっています。このパッシブキーシステムの最大の特徴は、その名の通り「受動的(パッシブ)」に動作するという点です。具体的には、リモコンキーをカバンやポケットに入れたまま、玄関ドアのハンドル部分にあるボタンを押すだけで施錠・解錠ができる仕組みになっています。車のスマートキー(キーレスエントリー)と全く同じ感覚で使えると言えば、イメージしやすいでしょうか。

もちろん、これ以外にも選択肢は豊富に用意されています。積水ハウスはLIXILやYKK APといった大手建材メーカーとも提携しているため、採用する玄関ドアの製品によっては、LIXILの「ファミロック」やYKK APの「スマートコントロールキー」などが導入されることもあります。これらのシステムでは、主に以下の3つの解錠方法を使い分けることができます。
| 解錠方法 | 特徴と主な用途 |
|---|---|
| リモコンキー(電子キー) | 携帯器を持っているだけで、ドアのボタンを押して解錠可能。最も利便性が高く、メインの鍵として使用されます。少し離れた場所からリモコン操作で開けることも可能です。 |
| カードキー / タグキー | ドアの読み取り部に「ピッ」とかざして解錠します。財布やパスケースに入れて持ち運べるため、お子様やご高齢の方にも扱いやすいのが特徴です。電池不要のものが多いのもメリットです。 |
| ディンプルキー(物理キー) | 従来の手で回す鍵です。積水ハウスでは防犯性の高いディンプルキーが採用されています。電池切れや停電時、機器の故障時のための「非常用」として、必ず大人が携帯する必要があります。 |

新築時の引き渡しの際には、一般的に「通常キー(物理キー)3本」「カードキー2枚」「電子キー(リモコン)2個」といったセットで受け取ることが多いですね。もちろん、家族の人数が多い場合や、予備を持っておきたい場合は追加購入も可能です。
ここで一つ、私の経験からのアドバイスですが、「誰がどの鍵を持つか」を家族会議で決めておくことをおすすめします。例えば、小学生のお子さんには紛失リスクの少ないカードキーをランドセルに入れておき、大人はリモコンキーを持つ、といった使い分けです。リモコンキーは非常に便利ですが、単価が高いため紛失時のコストも馬鹿になりません。また、物理キーは「お守り」として大人が肌身離さず持っておくのが鉄則です。
デザインとの融合
積水ハウスのオリジナル玄関ドア「トスタリッテ」などのシリーズでは、電子錠のリーダー部分やボタンがドアのデザインに違和感なく溶け込むように設計されています。後付けのスマートロックだとどうしても「取ってつけた感」が出てしまいがちですが、標準仕様ならではの美しい一体感も、積水ハウスを選ぶ大きなメリットと言えるでしょう。
上下のキー連動の仕組みとメリット
防犯意識の高い現代の住宅において、玄関ドアの「1ドア2ロック(一つのドアに二つの鍵)」はもはや常識となっています。空き巣などの侵入犯罪者は、侵入に時間がかかることを極端に嫌うため、鍵が二つあるだけで視覚的な抑止効果が働き、実際の解錠作業にも倍の手間がかかるため諦めやすくなるからです。しかし、住む人にとっては「毎回2箇所も鍵を開け閉めするのは面倒くさい」というのが本音ではないでしょうか。そこで活躍するのが、積水ハウスの電子錠における「完全連動システム」です。
この連動機能の仕組みは非常にシンプルかつ高機能です。電子錠(リモコンキーやカードキー)を使って解錠操作を行うと、内蔵されたモーターが作動し、上側のロックと下側のロックが「ガチャガチャッ」とほぼ同時に自動で開きます。施錠する際も同様で、ボタン一つで上下の鍵が一気に閉まります。物理キーで開ける場合は、鍵穴にキーを差し込んで上を回し、一度抜いてから下を回す……というツーアクションが必要ですが、電子錠ならワンアクションで完了します。

「たかが数秒の違いでしょ?」と思われるかもしれませんが、これが毎日のこととなると快適さは段違いです。例えば、スーパーでの買い出し帰りに両手に重い荷物を持っている時、雨が降っていて傘をさしている時、あるいはトイレを我慢して急いで帰ってきた時など、1秒でも早く家に入りたいシチュエーションは意外と多いものです。そんな時に、指一本でツーロックを同時に解除できるのは、まさに「神機能」と言えるでしょう。
さらに、この連動機能は室内側からの操作にも適用されているモデルが多いのが特徴です。室内から外に出る際、上側のサムターン(つまみ)を手で回して解錠すると、電気的に信号が送られて下側のサムターンも自動で回って解錠されます。施錠時も同様です。これにより、「下側の鍵だけかけ忘れる」というヒューマンエラーを確実に防ぐことができます。
ピッキング対策としての連動

実はこの連動機能、防犯面でも大きな役割を果たしています。一部の機種には「ピッキング警報機能」や「不正解錠防止機能」が備わっており、例えば、万が一不正な手段で片方の鍵が開けられたとしても、もう片方の鍵が一定時間内に開けられないと、自動的に最初の鍵が再ロックされるという「再施錠機能」を持つものもあります。これにより、泥棒がピッキングで侵入する難易度を劇的に高めているのです。
私が個人的に気に入っているのは、この機械的な作動音です。ボタンを押した瞬間に響く重厚なモーター音を聞くと、「ああ、しっかり守られているな」という安心感があります。また、手動でサムターンを回す感覚とは違い、軽い力で確実にロックできるため、力の弱いお年寄りやお子様にとっても優しい設計だと言えますね。毎日の出入りをスムーズにしつつ、セキュリティレベルも最高水準に保つ。このバランスの良さこそが、積水ハウスの電子錠が選ばれる理由の一つなのです。
スマートキーとスマホ連携の活用法
「財布や鍵を持たずに、スマホ一台で外出できたらいいのに」と思ったことはありませんか? 最近のテクノロジーの進化により、家の鍵もスマートフォンに取り込まれる時代になりました。積水ハウスでも、このトレンドを取り入れたスマートフォン連携(スマホ連動)機能が注目を集めています。ただし、すべての電子錠で標準的に使えるわけではなく、特定のオプションを選択したり、対応したIoTシステムを導入したりする必要がある点は注意が必要です。

積水ハウスにおけるスマホ連携の核心となるのが、同社が推進している「プラットフォームハウス(PLATFORM HOUSE)」という構想です。これは家全体をIoT機器でつなぎ、住まいのデータを活用して快適な暮らしを提供するサービスですが、その中でも「玄関キーのスマホ操作」は目玉機能の一つとなっています。
スマホ連携で実現できる主な機能
- 遠隔操作: 外出先からアプリを使って施錠状態を確認できます。「あれ、鍵閉めたっけ?」と不安になって引き返す必要はもうありません。もし閉め忘れていても、その場でタップするだけでロック可能です。
- 接近解錠(ハンズフリー): Bluetooth機能を使い、スマホを持ってドアに近づくだけで解錠できる機能です。リモコンキーすら持ち歩く必要がなくなります。
- 合鍵のシェア: 離れて暮らす両親や、一時的に家に来る家事代行サービスの人などに、アプリを通じて期間限定の「デジタルキー」を発行することができます。
- 帰宅通知: 子供が学校から帰ってきて解錠すると、親のスマホに「〇〇ちゃんが帰宅しました」と通知が届きます。共働き世帯には必須級の機能です。
この分野に関しては、積水ハウスも非常に力を入れており、専用のアプリやコントローラーを通じて直感的に操作できるようになっています。詳細な仕様や最新のサービス内容については、公式の情報を参照することをおすすめします。
私が実際に導入して便利だと感じたのは、スマートスピーカーとの連携です。例えば、Google NestやAmazon Alexaに対応したシステムであれば、リビングにいながら「OK Google、玄関の鍵を閉めて」と言うだけで施錠が完了します。料理中で手が離せない時や、寝る前に布団の中から戸締まりを確認したい時に、この音声操作は非常に役立ちます。
ただし、導入にあたってはいくつかハードルもあります。まず、初期導入コストがかかることです。標準のパッシブキーに加えて、通信ユニットやゲートウェイといった追加機器が必要になる場合が多く、オプション費用が発生します。また、スマホのバッテリー切れには注意が必要です。スマホを鍵にする場合、スマホの充電が切れると家に入れなくなってしまいます(もちろん、物理キーや暗証番号などのバックアップ手段は必須です)。
それでも、スマホ一つで家の管理ができるスマートさは代えがたい魅力です。将来的に賃貸併用住宅を考えている方や、民泊としての活用を視野に入れている方にとっても、鍵の受け渡しが不要になるスマートロックシステムは大きな武器になるはずです。これから家を建てる方は、今の便利さだけでなく、将来の拡張性も含めてスマホ連携機能の導入を検討してみる価値は大いにありますよ。
他社メーカー製品との違いと比較
ハウスメーカー選びは、各社の特徴を比較検討する長い旅のようなものですよね。電子錠に関しても、各社それぞれにこだわりや採用傾向が異なります。ここでは、積水ハウスと競合する大手ハウスメーカー(大和ハウス、住友林業、ヘーベルハウス)の電子錠事情を比較し、それぞれの特徴を深掘りしてみましょう。

大和ハウス(Daiwa House)
大和ハウスは、電子錠に関しても非常に先進的で高機能なモデルを採用する傾向があります。特に目を引くのが「指紋認証」や「顔認証」といった生体認証技術の積極的な導入です。YKK APの顔認証ドアなどを採用するケースも多く、鍵もスマホも持たずに「顔パス」で家に入れる未来的なスタイルを実現しやすいのが特徴です。ただし、これらの高機能ドアは単体での価格が高額になりがちで、数十万円単位のオプション費用がかかることも珍しくありません。「予算をかけてでも最新のセキュリティが欲しい」という方に向いています。
住友林業
住友林業の特徴は、標準仕様のレベルの高さです。主要な玄関ドアメーカー(LIXIL、YKK AP、三協立山)の電池式電子錠を、比較的安価または標準内(キャンペーン等含む)で装備できるケースが多いです。特にLIXILのシステムを採用することが多く、木目調の美しいドアと電子錠のデザインマッチングに定評があります。積水ハウスと同様にバランスが良いですが、どちらかと言えば「木の質感」を重視するユーザーに合わせて、メカメカしい主張を抑えたデザインが好まれる傾向にあります。
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
ヘーベルハウスは、質実剛健な家づくり同様、標準仕様では伝統的なシリンダー錠(物理キー)がベースになっていることが多いです。電子錠はあくまで「オプション」という位置付けで、後から選んで追加するスタイルが一般的です。もちろんオプションを選べば高機能なものが付きますが、「最初から付いているもの」というよりは、「必要なら付ける」というスタンスの違いを感じます。そのため、後付け感覚で導入する施主様も多く見られます。
これらを踏まえて、積水ハウスの電子錠の立ち位置を整理すると、以下のようになります。
積水ハウスの電子錠の強み

- 標準化のバランス: アルファ社製を中心とした信頼性の高いシステムを標準的に採用しており、追加費用を抑えつつ十分な機能(ハンズフリーなど)を享受できる。
- IoTとの親和性: 「プラットフォームハウス」という独自の基盤があるため、単なる鍵の開け閉めに留まらず、見守りや遠隔操作といった付加価値が高い。
- デザイン性: オリジナルドア「トスタリッテ」など、自社ブランドの建材と完全に一体化しており、後付け感が全くないスタイリッシュな外観。
つまり、積水ハウスは「最新技術の実験場」になりすぎず、かつ「古臭い仕様」でもない、最も実用的で洗練されたラインを攻めていると言えます。尖った機能(顔認証など)よりも、毎日の確実な動作と、家族全員が迷わず使える使いやすさを重視している点が、多くのオーナーに支持されている理由ではないでしょうか。
実際の評判や口コミから見る実力
カタログのスペック表だけでは分からない「リアルな使用感」こそが、これから導入を検討する方にとって最も知りたい情報ですよね。SNSやブログ、そして私の周囲の積水ハウスオーナー仲間から集めた評判を、良い面も悪い面も包み隠さずご紹介します。
ポジティブな口コミ:「生活が変わった」という声が多数

圧倒的に多いのは、「もう物理キーには戻れない」という絶賛の声です。
- 「買い物帰りに両手が塞がっていても、お尻や肘でボタンを押せば開くのが最高に便利。雨の日にバッグの中をガサガサ探さなくていいので、濡れる時間が減った。」
- 「子供を抱っこして寝かせたまま家に入れるのが助かる。鍵を探すガチャガチャ音で子供を起こすことがなくなった。」
- 「強迫性障害気味で、鍵をかけたか何度も確認に戻っていたけれど、スマホで確認できるようになって外出時のストレスが激減した。」
このように、単なる「鍵」の枠を超えて、生活の質(QOL)を向上させるツールとして評価されています。
ネガティブな口コミと対策

一方で、いくつか注意すべき不満点も見られます。
- 「カードキーを財布に入れているが、クレジットカードやICカード(Suicaなど)と干渉して反応しないことがある。結局財布から出さないといけないのが面倒。」
- 「冬場に静電気でバチッとなるのが怖い。」
- 「電池交換のサインが出てから実際に切れるまでが意外と早く、予備電池がなくて焦った。」
- 「車のリモコンキーと玄関キーを同じキーケースに入れていると、電波干渉を起こすことがある。」
特に「カードキーの干渉」はよくあるトラブルです。これに対する対策としては、「電波干渉防止シート(防磁シート)」をカードの間に挟むことが有効です。100円ショップなどでも手軽に購入できますので、カードキーをメインにする予定の方は準備しておくと良いでしょう。
また、反応感度については「慣れ」も大きいです。「リーダーのどのあたりにかざすとスムーズか」「ボタンを押すタイミング」などは、住み始めて1週間もすれば感覚的に掴めてきます。私自身も最初は「あれ?開かない?」と焦ることがありましたが、今ではノールックで解錠できるようになりました。
総じて言えるのは、不満点の多くは「運用上の工夫」や「事前の知識」で解決できるものばかりだということです。製品自体の欠陥や致命的なトラブルという声は非常に少なく、信頼性は極めて高いと言えるでしょう。これから導入する方は、こうした先輩オーナーの口コミを参考に、自分たちに合った使い方をシミュレーションしてみてください。
積水ハウスで電子錠を使う際の注意点
非常に便利な電子錠ですが、電気で動く機械である以上、メンテナンスやトラブルへの備えは必須です。ここからは、入居後に慌てないための具体的な注意点と対策をお伝えします。
定期的な電池交換の方法とサイン
電子錠は永遠に動くわけではありません。基本的には乾電池やボタン電池で駆動しているため、定期的な交換が必要です。「急に開かなくなったらどうしよう」と不安になるかもしれませんが、適切な交換時期と方法を知っていれば何も怖いことはありません。
まず、電池寿命についてですが、一般的な家庭での使用頻度(1日10回程度の開閉)でおおよそ1年程度が目安とされています。ただし、気温が低い冬場や、開閉頻度が高い場合はもう少し短くなることもあります。
電池が切れそうになると、電子錠は必ず「サイン」を出してくれます。積水ハウスで採用されているアルファ社の製品の場合、以下のような予兆が現れます。
- 解錠・施錠した時に「ピーピー」あるいは「ピピッ」という通常とは異なる警告音が鳴る。
- 室内側の操作盤や、室外リーダーのLEDランプが赤く点滅する。
- 反応が悪くなり、何度かボタンを押さないと開かなくなる。
このサインが出たら、「まだいけるかな」と思わず、即座に電池交換を行ってください。完全に電池が切れてしまうと、当然ながら電子機能は一切使えなくなり、物理キーでの解錠を余儀なくされます。

使用する電池の種類と場所(例)
- ドア本体(電動サムターン・通信ユニット): ドアの側面や室内側のカバーの中に、単三アルカリ乾電池を4本〜8本程度使用します。必ず「アルカリ電池」を使用し、メーカー推奨の新品を全数交換してください。マンガン電池や充電式電池(エネループ等)は電圧不足で誤動作の原因になるためNGです。
- リモコンキー: 多くのモデルで「CR2032」などのコイン型リチウム電池が使われています。精密ドライバーを使って裏蓋を開けて交換します。
交換手順自体は非常に簡単で、ドライバー一本あれば誰でも数分で完了します。引き渡し時に分厚い取扱説明書をもらいますが、いざという時に探すのは大変なので、「予備の単三電池とボタン電池を常にストックしておくこと」そして「交換方法が書かれたページをスマホで撮影して保存しておくこと」を強くおすすめします。
停電時や故障した際の緊急対応
「台風で停電したら家に入れないの?」「電子錠が壊れたら閉じ込められる?」という質問は、電子錠導入を迷う方から最も多く寄せられる懸念点です。結論から言うと、どんな状況でも物理キー(ディンプルキー)があれば手動で開け閉めできますので、安心してください。
電子錠のドアハンドルには、デザイン性を損なわないように、鍵穴(シリンダー)がカバーで隠されています。万が一、電池切れや機器の故障、あるいは大規模な停電で電子機能が完全に停止した場合は、以下の手順で解錠します。
- ドアハンドルの特定の部分(通常は下部やカバーの隙間)にあるツメや切り欠きを探します。
- その部分に爪をかけるか、物理キーの先端を使ってカバーを外します(モデルによってはスライドさせるタイプもあります)。
- カバーが外れると、見慣れた鍵穴が出現します。
- 物理キーを差し込み、通常通り回して解錠します。上下2ロックの場合は、2箇所とも同じ手順で開ける必要があります。
の使い方-1024x566.png)
ここで最も重要なのは、「物理キーを常に携帯すること」です。「普段はリモコンキーで開くから」と油断して、物理キーを家の中の下駄箱の上に置きっぱなしにしている方が意外と多いのです。これでは、いざという時に完全に締め出されてしまいます。
ヤマトからの提言:リスク管理の鉄則
私は、普段持ち歩くメインのキーケースに、必ずリモコンキーと一緒に物理キーも付けています。また、車のダッシュボードの中や、信頼できる実家などに予備の物理キーを保管しておくのも有効なリスクヘッジです。「電子錠は便利だが、絶対ではない」という認識を持ち、アナログなバックアップ手段を確保しておくことが、スマートライフを楽しむための必須条件です。
オートロックでの締め出し対策
ホテルのドアのように、閉めると自動で鍵がかかる「オートロック機能」。防犯面では最強の機能ですが、戸建て住宅においては「締め出し(インロック)」のリスクと隣り合わせの諸刃の剣でもあります。
「ちょっとゴミ出しに行くだけだから」「郵便ポストを見るだけだから」と、手ぶらでサンダル履きで外に出た瞬間、強風でドアがバタンと閉まり、ウィーン……ガチャッ。この絶望的な音を聞いたことがある人は少なくありません。また、意外な落とし穴として「電子キーの誤作動」があります。家の中に鍵を置いているのに、電波状況の加減で「外にある」と誤認されたり、カバンの中でボタンが押されたりしてロックがかかってしまうケースです。
特に小さなお子様がいる家庭では、子供が面白がって鍵をかけてしまうこともあります。真冬や真夏に屋外に締め出されるのは命に関わる危険性さえあります。こうした事故を防ぐために、私は以下の対策を推奨しています。
1. オートロック設定を「OFF」にする
を防ぐ方法-1024x572.png)
多くの電子錠では、設定でオートロック機能を無効にできます。私はこれを推奨しています。その代わり、外出時は必ずボタンを押して施錠する習慣をつければ良いのです。「閉め忘れ」よりも「締め出し」のリスクの方が、生活上のダメージが大きいと考えるからです。
2. 外部に解錠手段を用意する
どうしてもオートロックを使いたい場合は、鍵を持たずに解錠できる手段を用意しましょう。例えば、「テンキーパッド(暗証番号錠)」をオプションで設置するのです。これなら、鍵を持っていなくても暗証番号を入力すれば入れます。あるいは、庭の目立たない場所にキーボックス(ダイヤル錠付きの保管箱)を設置し、物理キーを隠しておくのもアナログですが最強の保険です。
3. 「ゴミ出しでもスマホ必携」をルール化する
スマホ連携を導入している場合、スマホさえ持っていれば締め出されても解錠できます。家庭内で「ドアから一歩でも出る時は、必ずスマホか鍵を持つ」という鉄の掟を作ることです。
電子錠を後付けやオプションでする際
「建築時は予算の関係で普通の鍵にしたけれど、やっぱり電子錠にしたい」「中古で購入した積水ハウスの物件に電子錠を付けたい」というニーズも非常に多いです。新築時に入れなかったからといって諦める必要はありません。後付けには主に3つのパターンがあります。
1. 玄関ドアごと交換する(リフォーム)
最も費用はかかりますが、最新の機能と新品のドアが手に入ります。LIXILの「リシェント」やYKK APの「ドアリモ」といったリフォーム用玄関ドアなら、壁を壊さずに1日で工事が完了します(カバー工法)。費用は工事費込みで30万円〜50万円程度が目安ですが、見た目も美しく、メーカー保証もつくため最も確実な方法です。
2. メーカー純正オプションの後付け
現在のドアが比較的新しい場合、シリンダー部分だけを交換して電池式の電子錠ユニットを組み込める場合があります。ただし、ドアの内部に配線を通すスペースが必要だったり、対応する型番が限られていたりと、ハードルはやや高めです。積水ハウスのカスタマーズセンターやリフォーム部門に相談してみるのが良いでしょう。
3. サードパーティ製スマートロックの活用

これが最も手軽で安価な方法です。「Qrio Lock(キュリオロック)」や「SwitchBotロック」、「SESAME(セサミ)」といった製品をご存知でしょうか? これらは、現在のドアの内側のサムターン(つまみ)の上から強力な両面テープで貼り付けるだけで設置できるロボットです。
費用は1万円〜3万円程度。工事不要で、スマホ解錠、オートロック、ログ確認などの機能が手に入ります。賃貸でも使えるため、お試しで電子錠ライフを始めてみたい方には最適です。ただし、両面テープで固定するため、数年経つと剥がれて落下するリスクがある点や、見た目がやや後付け感が出る点には注意が必要です。
積水ハウスの電子錠で叶える快適生活
ここまで、積水ハウスの電子錠について、種類から注意点まで長々とお話ししてきました。最後に改めてお伝えしたいのは、電子錠は単なる「便利な機械」ではなく、「家族の時間を守るツール」だということです。
たかが鍵の開け閉めにかかる数秒の時間ですが、それが毎日、何十年と積み重なると膨大な時間になります。雨の中で鍵を探して濡れるストレス、荷物を置いて鍵を探す手間、子供の手を離して鍵を開ける不安……。電子錠は、これらの小さなストレスをすべて解消してくれます。
「鍵を探さなくていい」という当たり前の快適さは、一度味わうと本当にもう手放せません。積水ハウスでの家づくりにおいて、キッチンやお風呂のグレードにお金をかけるのも良いですが、電子錠は「採用してよかったオプションランキング」でも常に上位に入る、費用対効果の非常に高い設備です。
ぜひ、この記事を参考に、ご自身のライフスタイルに合った種類の鍵を選んでみてください。そして、万が一のトラブルへの備えもしっかりとした上で、安全でスマートな、理想のマイホーム生活を手に入れてくださいね。

※本記事の情報は一般的な製品仕様や、筆者の個人的な体験に基づいています。製品の仕様は改良のため予告なく変更される場合がありますので、詳細な型番や最新の対応状況については、必ず積水ハウスの担当営業や公式サイトにてご確認ください。