積水ハウスでの家づくり、夢が膨らみますよね。間取りや外壁が決まってくると、次に気になるのが「毎日使う水回り」、特にお風呂ではないでしょうか。「標準仕様のお風呂でも十分快適なの?」「せっかくの注文住宅だから、憧れのTOTOサザナやシンラを入れたい!」「でも、変更すると金額はいくら上がるんだろう…」そんな悩みや疑問、尽きないですよね。
特にTOTOのお風呂は、あの畳のように柔らかい「ほっカラリ床」が有名で、モデルハウスやショールームで体験して心を奪われる方が後を絶ちません。しかし、ハウスメーカーの標準仕様から外れることには、費用のアップだけでなく、メンテナンスや保証の面で不安を感じる方もいるかもしれません。また、LIXILやタカラスタンダードといった他社製品と比べて、本当にTOTOがベストな選択なのか迷うこともあるでしょう。
今回は、私自身が賃貸物件のオーナーとして様々な設備を見てきた経験や、自宅を建築した際の知識を総動員して、積水ハウスでお風呂をTOTOにする際のメリット・デメリット、費用の目安、そしてリアルな評判について徹底的に解説します。後悔しないバスルーム作りのために、ぜひ参考にしてください。
- 積水ハウスで選べるTOTO製ユニットバスの種類と特徴
- 標準仕様からTOTOへ変更する際のオプション費用と傾向
- 実際にTOTOを採用した施主のリアルな評判と満足度
- ほっカラリ床の掃除やカビ対策など導入前の注意点
積水ハウスのお風呂でTOTOを選ぶ基礎

まずは、積水ハウスでお風呂を選ぶ際の土台となる知識を固めていきましょう。標準仕様のグレード感や、TOTOを選ぶことの意味、そして他メーカーとの違いを理解することで、自分たち家族に最適な選択が見えてくるはずです。
積水ハウスのお風呂は標準仕様も快適
「標準仕様」と聞くと、「可もなく不可もなく、最低限のグレード」というイメージを持たれるかもしれませんが、積水ハウスの場合は少し事情が異なります。積水ハウスの標準バスルームは、主にグループ会社である「積水ホームテクノ」製の「バスサルーン」シリーズが採用されています。この製品、実は非常にレベルが高いんです。
私が以前、積水ハウスの「住まいの夢工場」や展示場で見学した際にも感じましたが、積水ホームテクノのお風呂は、とにかく「質実剛健」という言葉がぴったりです。ハウスメーカーオリジナルとして開発されているため、積水ハウスの構造躯体との相性が抜群に良く、特に断熱性能においては徹底的な対策が施されています。浴槽の周りを断熱材で覆うのはもちろん、浴室全体を保温材で包み込むような構造になっており、冬場の急激な温度変化によるヒートショックのリスクを軽減する設計になっています。
また、ユニバーサルデザインの観点でも優れています。またぎ込み部分の高さが低く設定されていたり、浴槽内にステップがあったりと、小さなお子様からご高齢の方まで安全に入浴できる工夫が随所に凝らされています。壁パネルや床材も、汚れが落ちやすく傷がつきにくい素材が使われており、日々のメンテナンス性も申し分ありません。
デザイン面でも、最近のモデルは木目調や石目調など高級感のあるパネルが用意されており、パッと見では有名メーカーの高級ラインと遜色ない仕上がりになっています。「こだわりがなければ標準で全く問題ない」というのは、多くのオーナーさんが口を揃える事実です。それでもなお、TOTOなどに変更する人がいるのは、「標準以上の+αの体験」を求めているからに他なりません。
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ポイント
積水ハウス標準(積水ホームテクノ製)は、断熱性・安全性・耐久性のバランスが非常に高い「優等生」です。コストを抑えつつ高品質なバスルームを求めるなら、無理に変更する必要はありません。
TOTOサザナなどの種類と特徴
では、なぜ追加費用を払ってまでTOTOを選ぶ人が多いのでしょうか。積水ハウスの戸建て住宅で最も選ばれているTOTOのシリーズ「サザナ(Sazana)」を例に、その魅力を深掘りしてみましょう。
サザナを選ぶ最大の理由は、間違いなく「ほっカラリ床」の存在です。これは単なる「滑りにくい床」ではありません。床の内側に断熱クッション層を持たせることで、畳のような柔らかさと、ヒヤッとしない断熱性を実現しているんです。実際に踏んでみると分かりますが、足裏に吸い付くような感触があり、膝をついても全く痛くありません。これは、赤ちゃんの入浴介助をする際や、高齢の方が転倒した際のリスク軽減において、他のメーカーにはない圧倒的なアドバンテージとなります。

次に注目したいのが「魔法びん浴槽」です。これは浴槽を断熱材で包み込むことで、お湯の温度低下を格段に抑える機能です。TOTOの検証データによると、4時間経過しても湯温の低下はわずか2.5度以内とされています。家族の入浴時間がバラバラでも、追い焚きなし、あるいは最小限の追い焚きで温かいお湯に浸かれるのは、光熱費高騰の昨今、非常にありがたいポイントですよね。(出典:TOTO『サザナ』公式ページ)

さらに、「ゆるリラ浴槽」という人間工学に基づいた浴槽形状も人気です。頭と首を支えるヘッドレストがあり、背中を包み込むようなカーブが、自然とリラックスする姿勢を作ってくれます。この「入り心地」の良さは、毎日のお風呂を単なる洗浄の時間から、癒やしの時間へと変えてくれる力があります。
主な機能まとめ
- お掃除ラクラクカウンター: 壁から離れた浮島のようなデザインで、カウンターの周囲をスポンジでぐるっと洗えます。
- コンフォートウエーブシャワー: 大粒の水玉をスイングさせながら勢いよく吐水することで、節水しながらもたっぷりとした浴び心地を実現しています。
積水ハウスでTOTOシンラを採用する

「せっかく注文住宅を建てるなら、お風呂は妥協したくない」「毎日仕事を頑張ったご褒美になるような、特別な空間にしたい」
そんな熱い想いをお持ちの方に、私が自信を持っておすすめしたいのが、TOTOのフラッグシップモデル「シンラ(Synla)」です。サザナが「家庭用ユニットバスの最高傑作」だとすれば、シンラはもはや「自宅に作れるプライベートスパ」と言っても過言ではありません。
積水ハウスでも、標準仕様からのアップグレード(オプション)としてシンラを採用することは可能です。実際に私の知人のオーナー様でも、浴室にこだわってシンラを導入された方がいらっしゃいますが、その満足度は別格です。では、具体的に何がそれほど凄いのか、そして採用にあたって覚悟すべきハードルについて解説します。
自宅が温泉になる?「楽湯(RAKU-YU-)」の魔力
シンラを選ぶ最大の理由にして、唯一無二の機能が「楽湯(RAKU-YU-)」です。これは単なるジャグジーではありません。肩部分から幅広のお湯が滝のように流れる「肩楽湯」と、腰回りにジェット水流を当てる「腰楽湯」がセットになったシステムです。
- 圧倒的な湯量: 毎分約135L(肩+腰)という驚異的な水量でお湯が循環します。たっぷりの厚みのあるお湯に包まれる感覚は、まさに温泉旅館の打たせ湯や寝湯そのもの。
- 深部体温の上昇: 肩からお湯を浴びることで、半身浴の状態でも全身がポカポカに温まります。血流が良くなり、肩こりや腰痛持ちの方からは「マッサージ機より効く」という声も聞かれるほどです。
- 経済的な循環式: 「そんなにお湯を使って水道代は大丈夫?」と心配になりますが、浴槽のお湯を循環させて使う仕組みなので、無駄な水は使いません。経済的にも精神的にも安心して長湯を楽しめます。
さらに素晴らしいのが、使用後に配管内を自動で洗浄してくれる「セルフクリーニング機能」がついていること。見えない部分の衛生面まで考え抜かれているのは、さすがTOTOの最上位機種です。
「ファーストクラス浴槽」と「調光調色システム」による没入感
シンラは、座り心地と視覚効果へのこだわりも凄まじいです。
まず浴槽ですが、滑らかな曲線を描く「ファーストクラス浴槽」が採用されています。これは人間工学に基づいて身体にかかる圧力を分散させる形状で、背中を預けると吸い付くようにフィットします。ヘッドレストに頭を乗せれば、重力から解放されたような浮遊感を味わえます。
そして、そのリラックスタイムを演出するのが「調光調色システム」です。天井のライン照明や足元の照明を、リモコン一つで操作可能。「リフレッシュモード」では朝の爽やかな白い光を、「瞑想モード」では焚き火のような暖色の暗がりを再現できます。ただ体を洗うだけの場所ではなく、心を整えるための空間としてデザインされているのです。
壁パネルや床材も、セラミック調や石目調など、重厚感と高級感あふれる素材が選べます。積水ハウスの上質なインテリアとも相性が良く、洗面脱衣室から浴室まで、ホテルライクな統一感を出しやすいのも魅力ですね。
導入前に知っておくべき「3つのハードル」
これほど魅力的なシンラですが、採用するにはいくつかのハードルを越える必要があります。これらは契約後の変更では対応しきれない場合があるため、設計の早い段階で検討する必要があります。

シンラ採用の注意点
- 価格の壁:当然ながら高額です。標準仕様やサザナと比較すると、本体価格だけで数百万円クラスの差額が出ることも珍しくありません。積水ハウスでの見積もり額を見て、一度は冷静になる瞬間が来るでしょう。
- 広さの壁(1.25坪推奨):楽湯のポンプユニットやメンテナンススペースを確保するため、一般的な1坪サイズ(1616)では設置できない、あるいは浴槽が狭くなる場合があります。シンラの真価を発揮するには、1.25坪(1620)以上の浴室スペースを確保するのが理想的です。これに伴い、家全体の床面積が増え、建築費用もアップする可能性があります。
- 電気設備の壁:楽湯や高機能な暖房乾燥機を動かすために、通常の電源とは別に回路が必要だったり、200V電源の確保が必要になるケースがあります。これも設計段階で盛り込んでおく必要があります。
とはいえ、これらコストや手間のハードルを乗り越えてでも導入する価値があると断言できるほど、シンラの完成度は高いです。「家の中で一番お金をかけた場所はお風呂です」と胸を張って言える、最高のバスタイムを手に入れたい方は、ぜひ勇気を出して営業担当者に相談してみてください。
お風呂を比較!LIXILとTOTO
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お風呂選びの永遠のテーマとも言える「TOTO vs LIXIL」。積水ハウスでも、TOTOと同様にLIXILのユニットバス(アライズ、リデア、スパージュなど)を選択できます。どちらも素晴らしいメーカーですが、重視するポイントによって選び方が変わってきます。
まずTOTOの強みが「人の感覚に訴える快適さ(柔らかさ、温かさ)」だとすれば、LIXILの強みは「デザインの多様性とメンテナンスの工夫」にあると言えます。
LIXILの床「キレイサーモフロア」は、TOTOのような柔らかさはありませんが、その分「硬質で汚れが落ちやすい」という特徴があります。特殊な表面処理により皮脂汚れが固着しにくく、スポンジで軽く擦るだけできれいになります。また、排水口の「くるりんポイ排水口」は、浴槽の残り湯を利用して排水トラップ内にうず流を発生させ、髪の毛やゴミをひとまとめにする機構。ゴミ捨ての簡単さではLIXILに軍配が上がると感じる人も多いです。赤い色のカビがはえることも少ないです。
デザイン面では、LIXILは壁パネルの柄や水栓のデザインが非常に豊富で、カフェのようなおしゃれな浴室や、シックでモダンな浴室など、インテリアとしての完成度を追求しやすいのが特徴です。また、カウンターが丸ごと外せる「まる洗いカウンター」など、掃除のために部品を外して洗いたい派には嬉しい機能が充実しています。
| 比較項目 | TOTO(サザナ等) | LIXIL(リデア等) |
|---|---|---|
| 床の感触 | 柔らかい・温かい(ほっカラリ床) | 硬い・冷っとしにくい(キレイサーモフロア) |
| 浴槽の保温 | 魔法びん浴槽(断熱材で包む) | サーモバスS(断熱材+保温フタ) |
| 排水口 | お掃除ラクラク排水口(抗菌・封水筒単純化) | くるりんポイ排水口(うず流でまとめる) |
| カウンター | 壁から浮いている(隙間を洗う) | 取り外して洗える(丸洗い) |
| 選び方 | 居心地・暖かさ重視の人 | 掃除の合理性・デザイン重視の人 |
積水ハウスのお風呂とタカラスタンダード

お風呂選びで「TOTOやLIXILも素敵だけど、やっぱり掃除の手間を極限まで減らしたい…」「10年後、20年後も新品のような輝きを維持したい」という、メンテナンス性を最優先に考える施主様から絶大な支持を得ているのが、タカラスタンダードです。積水ハウスでも、標準仕様からの変更(オプション対応)で採用が可能であり、実は根強いファンが多いメーカーなんです。
私自身、賃貸物件のリフォームなどでタカラ製品を扱うことがありますが、その耐久性はまさに「質実剛健」。一度入れると壊れない、汚れないという点で、オーナー目線でも非常に信頼しています。では、なぜ積水ハウスの施主があえてタカラを選ぶのか、その理由を深掘りしていきましょう。
最強の素材「高品位ホーロー」が掃除の常識を変える
タカラスタンダードを選ぶ最大の理由は、何と言っても壁パネルなどの素材に使われている「高品位ホーロー」の存在です。ホーロー(琺瑯)とは、金属の表面にガラス質を高温で焼き付けた素材のこと。つまり、「鉄の強さ」と「ガラスの美しさ・清潔さ」を兼ね備えた、水回りにとって理想的な素材なのです。
その清掃能力は、他の樹脂製パネルとは次元が違います。表面がガラス質でツルツルしているため、汚れや湿気が染み込む隙間がミクロレベルでも存在しません。そのため、皮脂汚れや石鹸カスが付着しても、シャワーでサッと流すだけ、あるいはスポンジで撫でるだけで驚くほど簡単に落ちます。
ショールームに行くと実演してくれますが、油性ペンで壁に落書きをしても、水拭きだけで跡形もなく消えてしまいます。これなら、お子様がお風呂でお絵かき遊びをしても笑顔で見守れますよね。さらに、硬いワイヤーブラシでゴシゴシ擦っても傷がつかないほどの表面硬度があるため、頑固な汚れがついたとしても、力任せに掃除ができるという安心感があります。
「カビの根が食い込まない」というのも大きなメリットです。樹脂素材の場合、目に見えない微細な傷にカビの根が入り込んで黒ずみの原因になりますが、ガラス質のホーローにはその心配がありません。何年経ってもピカピカの状態を維持しやすい、まさに「家事楽(カジラク)」の救世主です。
「マグネット収納」で叶える究極の空中収納
最近の収納トレンドである「浮かせる収納」において、タカラスタンダードは最強のパートナーとなります。なぜなら、ホーローパネルのベースは「鉄」なので、壁一面のどこにでもマグネットがくっつくからです。
他メーカーでも「マグネット対応パネル」をオプションで選べることはありますが、タカラの場合は標準で壁全体がマグネット対応です。しかも、鉄板がベースなので磁力が非常に強力。重たいシャンプーボトルを置いたラックを貼り付けても、ポンプを押した拍子にズレ落ちることがありません。
タオルハンガー、風呂蓋フック、掃除道具入れ、タブレットスタンドなど、必要なものを必要な場所に、マグネットで自由にレイアウトできます。「子供が小さい時は低い位置に棚を設置し、成長したら高い位置に移動する」といったことも自由自在。壁に穴を開ける必要がないので、ライフスタイルの変化に合わせて収納をアップデートし続けられるのは、長く住む家において非常に大きな利点です。
震度6強にも耐える「耐震システムバス」の安心感
積水ハウスで家を建てる方は、耐震性への意識が高い方が多いと思いますが、お風呂自体の耐震性にも注目してみてください。タカラスタンダードのお風呂は、業界でも珍しい「耐震システムバス」という構造を採用しています。
一般的なユニットバスが数本の脚で浴槽を支えているのに対し、タカラは頑丈なフレーム架台で浴室全体の重さを面で支える構造になっています。これにより、震度6強相当の激しい揺れにも耐えうる強度を実現しています。地震の際、お風呂場は避難経路や身を守る場所としても重要ですが、歪みや倒壊のリスクが少ないというのは、大きな精神的安心材料になります。積水ハウスの堅牢な躯体とタカラの頑丈なバスルーム、この組み合わせはまさに「鬼に金棒」と言えるでしょう。
床は「硬い派」におすすめの磁器タイル
一方で、TOTOとの比較で好みが分かれるのが「床」です。TOTOのほっカラリ床が「柔らかさ・温かさ」を追求しているのに対し、タカラの「キープクリーンフロア(磁器タイル)」は、「硬さ・掃除のしやすさ・乾きやすさ」を追求しています。
本物の磁器タイルを使用しているため、高級ホテルのような石目調の質感があり、見た目の高級感は抜群です。表面が硬いため、デッキブラシでゴシゴシ洗っても傷つきません。「お風呂掃除は力を入れてガシガシやりたい!」という方には、柔らかい床よりもこちらの方が相性が良いでしょう。
また、熱伝導率が良い磁器タイルにお湯をかけるとすぐに温まり、その熱を蓄える性質があるため、入浴前にシャワーを床にかけておけば、入った瞬間のヒヤッと感も軽減できます。ただし、クッション性はないので、膝をつくと痛いですし、転倒した時の衝撃は硬い床なりにあります。
タカラスタンダードがおすすめな人
- 掃除の手間をとにかく減らしたい、ゴシゴシ洗いたい人。
- カビや汚れに神経質になりたくない人。
- マグネット収納をフル活用して、床に物を置きたくない人。
- 柔らかさよりも、石のような高級感あるデザインが好きな人。
このように、タカラスタンダードは「TOTOとは全く異なるベクトル」で進化を遂げたメーカーです。もしあなたが「癒やし」よりも「実用性とメンテナンスフリー」を最優先にするなら、積水ハウスの担当者に「タカラのお風呂も検討したい」と伝えてみる価値は大いにあります。

積水ハウスのお風呂をTOTOにする評判
ここからは、実際に積水ハウスでTOTOのお風呂を選択した際に、どのような生活が待っているのか、オーナーの皆さんの評判や口コミ、そして費用の現実について、より詳しく見ていきましょう。
積水ハウスのお風呂オプションの種類

TOTOのお風呂に変更する際、さらに検討すべきオプションがいくつかあります。「標準仕様で十分」と思っていても、契約前の最終確認で「やっぱりアレを付けておけばよかった…」と後悔しないよう、定番のオプションから通好みの仕様までチェックしておきましょう。
積水ハウスの場合、契約プランや地域によって標準仕様の範囲が異なることがありますが、一般的に多くの施主が検討する重要項目をピックアップしました。「快適さを足す(プラス)」オプションと、「掃除の手間を引く(マイナス)」オプションの2つの視点で考えるのがコツです。
快適性と利便性を高める「プラス」のオプション
1. 浴室暖房乾燥機(三乾王など)
もはや必須級と言えるのが、浴室暖房乾燥機です。積水ハウスの高気密高断熱な家とはいえ、真冬の裸になる空間はやはり冷えます。入浴前に「暖房」ボタンを押しておくだけで、浴室全体がポカポカになり、高齢者や子供のヒートショック事故を防ぐことができます。
また、共働き世帯にとっては「衣類乾燥」機能が神機能となります。TOTOの「三乾王」などは風量がパワフルで、梅雨時期や花粉シーズンでも、夜に干して朝にはカラッと乾いています。「ランドリールームを作るスペースがない」という場合でも、お風呂場を最強の乾燥室に変えられるのでおすすめです。
2. 扉の形状変更(折れ戸→開き戸・引き戸)
標準仕様では、省スペースな「折れ戸」が設定されていることが多いですが、これを「開き戸」や「引き戸」に変更する方が非常に多いです。
- 折れ戸(標準): 開閉スペースを取らないが、構造が複雑でレールや隙間にホコリやカビが溜まりやすく、掃除が一番大変です。
- 開き戸(おすすめ): 一枚扉で見た目がスッキリしており、サッと拭くだけで掃除が完了します。さらに、扉の外側に「タオルバー」を追加できるのが最大のメリット。お風呂上がりにバスタオルをサッと取れる動線は、一度使うと便利すぎて手放せません。
- 引き戸: 開けっ放しにしても邪魔にならず、万が一浴室内で倒れた際も外から開けやすいという安全性の高さが魅力。ただし、引き込み部分のレール掃除が必要です。
3. 照明をダウンライトへ変更
地味ですが、空間の質を大きく変えるのが照明です。標準が壁付けのブラケット照明(ポコッと飛び出しているタイプ)の場合、天井埋め込みの「ダウンライト」に変更することをおすすめします。
天井の凹凸がなくなるため、空間が広く感じられ、モダンで高級感のある雰囲気に一変します。掃除の際も、照明器具の上に溜まったホコリを気にする必要がありません。また、調光・調色機能付きのダウンライトを選べば、リラックスタイムには電球色の暗めの明かりで…といった、スパのような演出も可能になります。
4. 浴槽素材を「お掃除ラクラク人造大理石」へ
もし予算に少し余裕があるなら、浴槽の素材を標準のFRP(強化プラスチック)から「人造大理石」にグレードアップするのも満足度が高い選択です。
TOTOの人造大理石浴槽は、表面が非常に硬くなめらかで、皮脂汚れなどがこびりつきにくく、スポンジで軽く擦るだけでツルツルになります。見た目もパールのような深みのある光沢があり、FRP特有の安っぽさが消え、バスルーム全体の格が一段上がります。
掃除の手間とコストを削る「マイナス」のオプション
最近のトレンドとして、「標準で付いているものを敢えて外す」という選択をする施主が増えています。いわゆる「引き算のオプション」です。
鏡・収納棚・カウンターの撤去
「お風呂の鏡、本当に必要ですか?」と聞かれると、意外と「使っていない」という方も多いのではないでしょうか。鏡は水垢(ウロコ汚れ)が最も目立つ場所であり、維持管理に手間がかかります。思い切って「鏡なし」にすれば、掃除の手間がゼロになり、浴室がスッキリします。
同様に、壁付けの収納棚やカウンターも撤去し、シャンプー類は都度持ち込む「銭湯スタイル」にするか、マグネットで好きな位置に付けるタワー(山崎実業)などの製品を使うスタイルが人気です。これらを外すことで、部材費分の減額(数千円〜数万円)になるケースもあります。
注意点
減額になるかどうかは、積水ハウスとTOTOの提携パッケージの内容次第です。「セット価格だから外しても値段は変わらない」と言われる場合もあるので、必ず営業担当に見積もり確認をしてください。
このようなオプションの取捨選択こそ、注文住宅の醍醐味です。自分たちのライフスタイルに何が必要で何が不要か、じっくり話し合ってみてください。 なお、積水ハウスでの家づくり全般における評判や、他の施主がこだわったポイントについては、こちらの積水ハウスの評判に関する記事でも、実際の声を交えて詳しく解説しています。お風呂以外の仕様決めの参考にもなりますので、ぜひ併せてご覧ください。
実際にTOTOを採用した施主の満足度

実際に積水ハウスでTOTOのお風呂(主にサザナやシンラ)を採用したオーナー様たちの声を集めて分析すると、その満足度は驚くほど高く、数あるオプションの中でも「採用してよかった設備ランキング」の常連となっています。「予算調整のために仕分け対象になりかけたけれど、削らなくて本当に良かった」という感想を抱く方が非常に多いのが特徴です。
では、具体的にどのような点において「標準仕様以上の価値」を感じているのでしょうか。施主のリアルな声を紐解くと、カタログスペックだけでは分からない「日々の生活の質」に直結するメリットが見えてきました。
冬場の「一歩目」が劇的に変わる感動
最も多くの施主が挙げるのが、やはりTOTOの代名詞である「ほっカラリ床」の使用感です。「冬場、浴室に入った瞬間のあの『ヒヤッ』とするストレスがなくなった」という声は圧倒的です。
積水ハウスの家自体が高断熱仕様ですが、それでも冬のタイルのような硬い床は冷たく感じるものです。しかし、断熱クッション層を持つほっカラリ床は、室温とほぼ同じ温度を感じられるため、裸足での一歩目に躊躇することがありません。「以前の家では爪先立ちで急いで洗い場に行っていたが、今は普通に歩ける」「お風呂に入るまでの心理的なハードルが下がった」というのは、毎日のことだけに非常に大きな変化と言えます。
「痛み」からの解放がもたらす育児・介護のしやすさ
意外と見落とされがちですが、満足度の核心部分は「柔らかさ」による身体的負担の軽減にあります。
- 子育て世代: 「子供を床に直座りさせて洗っても、お尻が冷たくないし痛くないので機嫌が良い」「自分が膝をついて子供の体を洗う時、膝が痛くならないので楽」
- 介護・同居世代: 「万が一転倒しても、硬い床に比べて怪我のリスクが低そう」「床が滑りにくいので、足腰の弱い親も安心して歩いている」
このように、単に「気持ちいい」だけでなく、育児や介助の動作における「膝の痛み」や「転倒の不安」を物理的に解消してくれる点が、高い支持に繋がっています。
「魔法びん浴槽」によるランニングコストの節約実感
機能面では、浴槽の保温性能に対する評価も高いです。「夫の帰宅が遅く、入浴時間が4時間以上空くことが多いが、追い焚きなしでも温かいまま入れる」という驚きの声が多数寄せられています。
積水ハウスの標準浴槽も断熱仕様ですが、TOTOの魔法びん浴槽と断熱フタの組み合わせは非常に強力です。追い焚きの回数が減ることは、日々のガス代や電気代の削減に直結します。「初期費用でオプション代はかかったけれど、毎月の光熱費が浮いているので、長い目で見れば元は取れる気がする」という経済的なメリットを実感している施主も少なくありません。
積水ハウスの上質な空間に負けないデザイン性
積水ハウスで建てる方はインテリアへのこだわりも強い傾向にありますが、TOTOのデザイン性はそこにもしっかり応えてくれます。
「ダウンライトに照らされた壁パネルの陰影が美しく、毎日ホテルにいる気分になる」「クレイドル浴槽の優美なカーブを見るたびに、良い家を建てたなと自己肯定感が上がる」といった、情緒的な満足感も報告されています。機能性一辺倒ではなく、視覚的な癒やし効果も兼ね備えている点が、長く愛される理由と言えるでしょう。
オーナーの声まとめ
TOTOを採用した施主の多くは、「冬場の寒さ」「床の硬さ」「お湯の冷めやすさ」といった、お風呂特有の"小さな我慢"から解放されたことに価値を感じています。数十万円の差額は決して安くありませんが、365日×数十年使うことを考えれば、その投資対効果は十分にあると判断されているようです。
気になる床の掃除とカビ対策について
TOTOの導入を検討する際、誰もが一度は心配するのが「ほっカラリ床の掃除」についてでしょう。ネット上の口コミで「ほっカラリ床は乾きにくい」「赤カビ(ピンク汚れ)が発生しやすい」といったネガティブな意見を目にして不安になっている方もいるかもしれません。
正直にお話しすると、ほっカラリ床は細かい溝が刻まれた形状をしているため、確かに水が溜まりやすく、汚れを放置すると溝の奥に入り込んでしまう性質があります。特に、石鹸カスや皮脂汚れが残ったままだと、それを餌にピンク汚れが発生しやすくなるのは事実です。
掃除の注意点と対策
ただし、これは「掃除しにくい」という意味ではありません。むしろ、床が柔らかいのでブラシで擦りやすく、膝をついて掃除ができるため、メンテナンス自体は楽だと感じる人も多いのです。

効果的な対策としては、以下の3点が挙げられます。
- 入浴後の換気: 24時間換気は必須ですが、入浴直後は「急速換気」や窓開けで湿気を逃がしましょう。
- 水切り: お風呂上がりにスクイージー(水切りワイパー)で床の水をサッと切るだけで、乾燥スピードが劇的に早まり、カビのリスクが激減します。慣れれば1分もかかりません。
- 床ワイパー洗浄の導入: 予算が許せば、オプションの「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」を採用するのも手です。入浴後にスイッチを押すだけで、除菌水を床全体に散布し、カビやピンク汚れの発生を抑えてくれます。これは本当に便利です。
「手間をかけずに綺麗を保ちたい」という方は床ワイパー洗浄を、「日々の小まめなケアは苦にならない」という方は通常仕様でも十分、という判断基準で良いかと思います。
TOTOへの変更費用と注意点

最後に、最も気になる「お金」の話をしましょう。積水ハウスの標準仕様からTOTOサザナへ変更する場合、どれくらいの追加費用を見ておくべきでしょうか。
一般的な目安としては、標準仕様との差額で約30万円〜60万円程度のアップになるケースが多いです。もちろん、選ぶグレードやオプションによってこの金額は大きく変動します。
ここで重要なのが、「積水ハウス仕様(提携仕様)のTOTO」を選ぶか、「一般市販品のTOTO」を選ぶかという点です。積水ハウスはTOTOと提携しており、積水ハウス専用のカタログ(仕様書)を用意しています。この中から壁の色や浴槽のタイプを選べば、大量発注によるスケールメリットが働き、比較的安価に変更が可能です。
しかし、「カタログにないこの色の壁にしたい」「水栓金具はこのデザインのものを入れたい」といったこだわりを通して特注扱いになると、割引率がガクンと下がり、定価に近い金額での採用となってしまいます。結果として、差額が100万円近くになってしまうことも…。コストパフォーマンスを重視するなら、基本的には積水ハウスが設定しているバリエーションの中から選ぶのが賢明です。
また、トイレや洗面化粧台も合わせてTOTOで統一することで、メーカーからの「合わせ買い割引」や、積水ハウス側での施工費の圧縮が期待できる場合があります。水回りのメーカーをバラバラにするよりも、統一した方がメンテナンス窓口も一本化できて管理が楽になるというメリットもありますので、営業担当者に「水回りをTOTOで統一したら安くなりますか?」と相談してみる価値は大いにあります。
積水ハウスのお風呂はTOTOで快適に
ここまで、積水ハウスでお風呂をTOTOにする際の特徴や評判、費用について詳しく見てきました。標準の積水ホームテクノ製も素晴らしい製品ですが、TOTOの「ほっカラリ床」や「魔法びん浴槽」がもたらす毎日の快適さは、やはり代えがたい魅力があります。
家づくりにおいては、予算との兼ね合いで何かを諦めなければならない場面が必ず出てきます。しかし、お風呂は家族全員が毎日裸になってリラックスする場所であり、健康にも直結する空間です。ここに投資することは、日々の暮らしの質(QOL)を確実に上げてくれるはずです。
これから検討される方は、ぜひ一度、積水ハウスのショールームだけでなく、TOTOのショールームにも足を運んでみてください。そして、靴下を脱いで実際に床の上を歩き、浴槽に入ってみてください。その時に感じた「あ、気持ちいいな」という直感こそが、あなたにとっての正解だと思います。

まとめ
積水ハウスでTOTOのお風呂(サザナやシンラ)を採用することは可能です。数十万円の追加費用はかかりますが、柔らかい床の安全性、高い保温性、そして清掃性のバランスは非常に優れており、採用した施主の満足度は極めて高いと言えます。標準仕様と比較し、自分たちが「お風呂に何を求めるか」を明確にして選んでください。