「おしゃれな家に住みたいけれど、性能も妥協したくない」そんな風に考えながらネットサーフィンをしていて、「積水 ハウス ビームス」という魅力的なキーワードにたどり着いたのではないでしょうか。ファッションが大好きな私にとっても、あの大手セレクトショップBEAMS(ビームス)が家づくりに関わっていると聞けば、ワクワクせずにはいられません。
ただし最初に整理しておきたい重要なポイントがあります。「積水 ハウス ビームス」と検索される方が非常に多い一方で、積水ハウスとBEAMSが公式に共同開発・販売している住宅商品は、現時点では確認されていません。
では、なぜこの2つの名前がセットで検索されているのでしょうか。その理由の多くが、BEAMSのアウトドアプロジェクト「HAPPY OUTSIDE BEAMS」がプロデュースした住宅『Sunny Track House(サニートラックハウス)』の存在です。
実はこのプロジェクト、単なるデザイン監修にとどまらず、新しいライフスタイルそのものを提案する非常にユニークな住宅なんです。「家の中でアウトドア?」「積水ハウスの技術がどう関わっているの?」といった疑問をお持ちの方も多いはず。そこで今回は、賃貸オーナーとして数々の物件を見てきた私の視点も交えながら、このコラボ住宅の全貌を分かりやすく解説します。
- 積水ハウスとビームスが手がける「Sunny Track House」のコンセプト
- アウトドア好きにはたまらない内装やバルコニーの特徴
- 実際に建てる際にかかる費用の目安と間取りの工夫
- SNSでの口コミや評判から見るリアルな住み心地
積水ハウスとビームスのコラボ住宅
まずは、このコラボレーションがどのような経緯で生まれ、どんな特徴を持っているのかを深掘りしていきましょう。私たちがよく知る「積水ハウス」と、ファッションの「BEAMS」。一見意外な組み合わせですが、そこには「暮らしを楽しむ」という共通の想いが込められていました。単なるネームバリューの掛け合わせではなく、両社の強みがガッチリと噛み合った、住宅業界でも稀に見る意欲的なプロジェクトの全容に迫ります。
サニートラックハウスのコンセプト

このプロジェクトで生まれた住宅は「Sunny Track House(サニートラックハウス)」と名付けられています。コンセプトはずばり、「自宅にいながら“外遊び”を楽しめる拠点」。週末だけでなく平日も、家にいながらにしてアウトドアの空気感やワクワクを感じられる、そんな住まいを目指して開発されました。
この住宅が生まれた背景には、BEAMSが展開する「HAPPY OUTSIDE BEAMS」というプロジェクトの存在があります。これは、ファッションやカルチャーを通じて外遊びの楽しさを発信する活動なのですが、その思想をそのまま「住まい」というハードウェアに落とし込んだのがSunny Track Houseです。約2年もの開発期間を経て、LIFE LABEL(ライフレーベル)という住宅ブランドとBEAMSがタッグを組み、そこに積水ハウスが技術協力するという豪華な布陣で実現しました。
知っておきたいポイント:技術協力の意味とは?
インターネット上では「積水ハウスが関わっている家なのでは?」
という声を見かけることがありますが、
Sunny Track Houseは積水ハウスの商品・公式コラボ住宅ではありません。
本プロジェクトは、
BEAMSの「HAPPY OUTSIDE BEAMS」がコンセプトを監修し、
住宅ブランドLIFE LABELと全国の提携工務店が施工を担う形で展開されています。
そのため、性能・構造・施工品質は
「どの工務店が建てるか」によって変わる点が大きな特徴です。
大手ハウスメーカーの全国共通仕様とは異なり、
デザイン性と自由度を優先した“企画住宅”として理解することが重要です。
私が特に面白いと感じたのは、「家=ベースキャンプ」という捉え方です。普通、家は「仕事から帰ってきてくつろぐ場所」や「安らぎの場」として語られることが多いですが、ここでは明確に「遊ぶための基地」として定義されています。「次の休みはどこに行こうか?」と計画を練ったり、キャンプ道具の手入れをしたり、あるいは友人を招いてバルコニーで次の旅の話をする。そんな、自分らしいライフスタイルの軌跡(Track)を、太陽の下(Sunny)で積み重ねてほしい。そんなポジティブでアクティブなメッセージが、この名前には込められているんですね。家にいる時間そのものが、何かの準備期間ではなく、すでにエンターテインメントの一部になっている。そんな新しい暮らしの価値観を提案している点が、他の企画住宅とは一線を画すポイントだと感じます。
ビームス流の内装デザイン
室内に入ると、そこはまさにBEAMSの世界観。一般的な住宅の「きれいなリビング」とは一線を画す、ラフで洗練された空間が広がっています。普通、新築の家というのは傷ひとつないピカピカの状態が完成形とされますが、Sunny Track Houseの内装は少し違います。木材の質感がふんだんに活かされており、むしろ使い込んで傷がついたり、経年変化で色が濃くなったりすることで完成していくような、ヴィンテージデニムのような美学が貫かれています。

内装の最大の特徴は、アウトドアギアとの親和性の高さです。例えば、壁面にはOSB合板や無垢の板材が使われており、そこにお気に入りのランタンを吊るしたり、キャンプ用のチェアを普段使いの椅子として置いたりしても、全く違和感がありません。むしろ、そういった「ラフな道具」が無造作に置かれている方が様になるデザインコードになっています。観葉植物との相性も抜群で、部屋の隅に大きなパキラやモンステラを置けば、それだけでショップのようなこなれた空間が出来上がります。
そして、私が個人的に「これは発明だ!」と膝を打ったのが、玄関周りの「土間ストレージ」の考え方です。

土間ストレージが変えるライフスタイル
- 泥汚れを気にしない:玄関と一体化した広々とした土間空間は、屋外と同じ感覚で使えます。キャンプから帰ってきて、泥のついたテントやクーラーボックスをそのままドンと置ける。このストレスフリーな動線は、アウトドア好きには涙ものです。
- メンテナンスルームとして:自転車の整備やサーフボードのワックスアップなど、室内ではやりにくい作業もここなら気兼ねなくできます。壁面を有孔ボードなどでカスタムすれば、工具をおしゃれにディスプレイ収納することも可能です。
- 見せる収納:あえて扉を設けず、趣味の道具をインテリアの一部として見せる。BEAMSのショップディスプレイのように、自分の「好き」を常に感じられる空間作りが楽しめます。
「汚れたものを家に入れるのはちょっと...」という主婦的な悩みも、最初から「汚れてもいい場所」「むしろ汚れている方がカッコいい場所」としてデザインされていれば解決しますよね。玄関を開けた瞬間にその人の趣味や生き方が伝わってくる、まさに遊びを知り尽くした大人のための秘密基地といった雰囲気です。
特徴的な外観とバルコニー
外観は、シンプルながらも存在感のあるボックス型(箱型)のデザインが採用されています。一見すると無機質な箱のように見えるかもしれませんが、外壁には天然木の板張り(レッドシダーなど)がアクセントとして使われており、温かみとモダンさが絶妙に融合しています。この木製外壁は、紫外線や雨風にさらされることで徐々にシルバーグレーへと変色していきます。これを「劣化」と捉えるのではなく「経年美化(エイジング)」として楽しむのも、この家の醍醐味の一つです。年月が経つほどに愛着が湧く、まるで革製品を育てるような感覚で家と付き合えるわけです。
そして、この家の最大の主役とも言えるのが、2階に設けられた「アウトサイドリビング」です。単なる「広いベランダ」ではありません。ここは、リビングの延長線上にある「屋根のない部屋」として設計されています。

| 特徴 | 詳細なメリット |
|---|---|
| 約20帖の広さ | 一般的なLDKと同じくらいの広さがあります。4人掛けのテーブルセットはもちろん、ハンモックや大きめのBBQグリルを置いても余裕のスペース。子供がプール遊びをする横で大人がビールを飲む、なんて使い方も余裕です。 |
| ハイウォール設計 | バルコニーの手すり壁が高めに設計されています。これにより、道路からの視線や隣家の窓からの視線を効果的にカット。住宅密集地であっても、空だけを切り取ったようなプライベート空間が確保されます。パジャマのままでも外に出られる安心感は大きいです。 |
| 外階段アプローチ | 非常にユニークなのが、屋外に専用の階段がついている点。友人を招いた際、プライベートな1階(寝室など)を通らずに、直接2階のパーティー会場(アウトサイドリビング)へ案内できます。「家の中は見られたくないけど、パーティはしたい」というニーズに見事に応えています。 |
リビングの大開口サッシを全開にすれば、室内とバルコニーがフラットにつながり、合計で40帖近い巨大なパーティスペースが出現します。風を感じながらランチを食べたり、夜はランタンの灯りで語り合ったり。都心の住宅地でも、空を見上げながら誰にも邪魔されない外時間を楽しめる設計は、さすがプロの仕事だと感じました。
全国にあるモデルハウス情報
ここまで読んで「実物を見てみたい!」「その空気感を肌で感じたい!」と思った方も多いでしょう。実はこのSunny Track House、特定の地域限定ではなく、全国のLIFE LABEL加盟店(提携工務店)を通じて建てることが可能です。モデルハウスも全国各地で展開されており、例えば大阪府羽曳野市などでは常設のモデルハウスが公開され、実際に中に入って広さや質感を確かめることができます。
見学に行く際にぜひチェックしてほしいポイントがあります。まずは「素材の手触り」です。無垢床の足触りや、手すりの質感など、写真では伝わらない温かみを確認してください。次に「窓を開けた時の開放感」。LDKとバルコニーをつなぐ窓を実際に開け放ってみて、どれくらい一体感が生まれるか、風がどう抜けるかを体感してみてください。そして最後に「動線」です。駐車場から土間ストレージへの入り方や、外階段の使い勝手など、実際の生活をシミュレーションしながら歩いてみることが大切です。
注意点:積水ハウスの展示場にはありません
ここで一つ重要な注意点があります。この商品は積水ハウスの技術協力が入っていますが、販売・契約の窓口はあくまで「LIFE LABEL加盟店(地域の工務店)」となります。そのため、総合住宅展示場にある「積水ハウスのモデルハウス」に行っても、Sunny Track Houseは見られませんし、営業マンに聞いても詳しく知らない可能性があります。見学に行く際は、必ずLIFE LABELの公式サイトから近くの取り扱い店舗を検索し、専用の予約フォームから申し込みをして足を運ぶようにしてください。
実際、「積水ハウス ビームス」で検索して積水ハウスの住宅展示場を訪れてしまい、「その商品は扱っていません」と言われて戸惑うケースも少なくありません。
Sunny Track Houseの見学・相談は、必ずLIFE LABEL公式サイトから取り扱い工務店・モデルハウスを探すようにしましょう。
他社のコラボ住宅との違い
近年、住宅業界では異業種コラボがトレンドになっています。「無印良品の家」や「FREAK'S HOUSE(フリークスハウス)」、「niko and ... EDIT HOUSE」など、魅力的な選択肢が増えていますが、Sunny Track Houseはそれらと何が違うのでしょうか。各社のコンセプトやターゲットを比較しながら、その独自性を浮き彫りにしてみましょう。

| 住宅モデル | コンセプト・特徴 | ターゲット層・ライフスタイル | Sunny Track Houseとの違い |
|---|---|---|---|
| Sunny Track House
(積水ハウス技術協力×BEAMS) |
「外遊びの拠点」。2階リビング+大バルコニーで都市部でもアウトドアを実現。 | アクティブな趣味を持つ個人や家族、BEAMSファン。家を遊び場にしたい人。 | 「縦の空間活用」が最大の特徴。敷地が狭くても屋上感覚でアウトドアを楽しめる都市型提案。 |
| 無印良品の家 | 「永く使える、変えられる」。ミニマルで汎用性の高い一室空間。高気密高断熱。 | シンプルライフ志向、無印良品の世界観が好きな人。モノを持たない暮らし。 | 無印は「器としての性能とシンプルさ」を追求。対してSunny Track Houseは「趣味という色」を濃く反映させるスタイル。 |
| FREAK'S HOUSE | 「つながりを楽しむ」。平屋+2階建てのL字型で庭を囲むスタイル。アメリカンローカル。 | アメリカンヴィンテージ好き、広い敷地がある人。庭いじりが好きな人。 | FREAK'Sは広い庭ありきの「横の広がり」。Sunny Track Houseはバルコニー中心の「空への広がり」。 |
比較してみると、Sunny Track Houseは「都市部や限られた敷地でも、縦の空間を使ってアウトドアを楽しむ」という点に特化しているのが分かります。郊外の広い土地がなくても、2階リビングとバルコニーを組み合わせることで、プライバシーを守りながら開放感を得られるプランニングは、土地価格の高いエリアに住む層にとって非常に現実的で魅力的な選択肢になり得ます。また、無印良品が「無駄を削ぎ落とす」引き算のデザインだとすれば、Sunny Track Houseは「好きなものを詰め込む」足し算のデザインと言えるかもしれません。どちらが良い悪いではなく、自分が「どんな時間を過ごしたいか」によって選ぶべき家が変わってくるのです。
積水ハウスとビームスの価格や評判
デザインやコンセプトがいかに素晴らしくても、家づくりにおいて最も大きなハードルとなるのはやはり「お金」の問題です。また、実際に住んでみてどうなのか、後悔はないのかという「リアルな評判」も気になりますよね。ここでは、実際にこの家を検討する際に知っておくべきコスト感と、オーナーたちの生の声を、良い面も悪い面も包み隠さず分析していきます。
気になる建築価格の目安
Sunny Track Houseは「規格住宅(企画住宅)」というカテゴリーに入ります。これは、あらかじめ間取りや仕様のパターンが決まっている住宅のことで、フルオーダーの注文住宅に比べて設計の手間が省ける分、コストパフォーマンスが良いのが一般的です。しかし、BEAMS監修のデザインや積水ハウスの技術協力、そしてこだわりの建材を使用しているため、激安住宅というわけではありません。
地域や施工を担当する工務店によって多少の幅はありますが、建物本体価格の目安は税抜きで3,000万円台中盤~(税込約3,900万円前後~)と言われています。価格帯は施工エリアや工務店、仕様によって大きく変わりますが、多くの事例では「注文住宅に近い価格帯」になるケースが見られます。
「3,000万円台なら手が届くかも?」と思うかもしれませんが、家づくりには本体価格以外にも様々なお金がかかります。
- 付帯工事費:ガスや水道を引き込む工事、地盤改良工事など。(数百万円)
- 外構工事費:駐車場やフェンス、庭の工事。Sunny Track Houseの世界観を壊さないためには、ここにも予算をかけたいところ。(150万~300万円程度)
- 諸経費:登記費用、ローン手数料、火災保険料など。(100万~200万円程度)
これらを合計すると、総額では4,500万円~5,000万円近い予算計画が必要になるケースも十分に考えられます。

注意点:価格高騰の影響
上記の価格はあくまでモデルケースであり、昨今のウッドショックや資材価格の高騰により、価格は上昇傾向にあります。また、寒冷地仕様などで断熱性能をアップグレードする場合は追加費用も発生します。正確な資金計画を立てるためには、必ず最寄りの取り扱い店舗で見積もりを取ってください。
もし、予算や条件面で迷われている場合は、一般的な積水ハウスの価格帯と比較してみるのも良いでしょう。「大手ハウスメーカーで建てた場合の相場」を知ることで、このコラボ住宅のコストパフォーマンスをより客観的に判断できるはずです。以下の記事では、25坪程度のリアルな価格感について解説していますので、参考にしてみてください。
積水ハウス25坪2階建ての価格と間取り実例!総額や後悔しない選び方
暮らしを楽しむ間取りの特徴
Sunny Track Houseの基本プランは、2階建ての2LDKがベースとなっており、延床面積はおよそ102㎡〜106㎡(約31~32坪)程度です。一般的な建売住宅市場では、30坪あれば無理やり4LDKを詰め込むのが定石とされています。「部屋数は多い方がいい」という信仰が根強いからですね。
しかし、この家はその常識に対して「本当に必要なのは部屋数ですか?それとも豊かな居場所ですか?」という問いを投げかけています。30坪という限られた面積を、細切れの個室にするのではなく、家族が集まるメインスペースに贅沢に配分する。この「引き算の美学」とも言える設計思想こそが、Sunny Track Houseがただのおしゃれな家ではなく、暮らし方を変える家である理由です。
1階と2階で明確に分かれた「静」と「動」のゾーニング

この家の間取り最大の特徴は、フロアごとに役割が極端なほど明確に分かれている点です。これによって、暮らしの中に自然とメリハリが生まれるよう計算されています。
- 1階(プライベート・静寂):主寝室、子供部屋、バスルーム・洗面所などの水回り。ここは「休むための場所」として機能します。玄関から入ってすぐに手洗い・うがいを済ませ、部屋着に着替えてリセットする。そんな「オフモード」への切り替えをスムーズにする動線が敷かれています。
- 2階(パブリック・開放):LDK、アウトサイドリビング。階段を上がると、視界が一気に開けます。壁や廊下を極力排除した大空間は、料理をする、食事をする、ソファでくつろぐ、バルコニーで遊ぶといった家族のアクティビティをすべて受け止める「活動の場」です。
特にユニークなのが水回りの配置です。通常、家事動線を優先してLDKと同じ階(2階リビングなら2階)に風呂や洗面を持ってくるケースが多いのですが、Sunny Track Houseではあえて1階に配置されています。これは、2階のLDKを少しでも広く確保するためであり、同時に「2階は遊びと団らんの場としてノイズ(生活感)を入れない」という徹底したこだわりの表れでもあります。
「子供部屋どうする問題」へのスマートな回答
2LDKと聞くと、多くのファミリー層が懸念するのが「子供が2人以上いたら部屋が足りないのでは?」という点でしょう。結論から言えば、このプランは「家族構成の変化に合わせて家も成長させる」ことを前提に設計されています。
1階の洋室は、新築時は広々とした一つの部屋として使い、子供が小さいうちは家族みんなの寝室やプレイルームとして活用できます。そして、子供が成長して個室が必要になったタイミングで、間仕切り壁や家具を使って2部屋に分割できるような窓配置や照明計画があらかじめなされているのです。
個室は「寝るだけ」でいいという割り切り
個室のサイズは決して広くはありません。しかし、これには「子供が自分の部屋にこもるのではなく、リビングやバルコニーに出てきて家族と過ごしてほしい」という設計者の願いが込められています。勉強も遊びもリビングで。個室はあくまで寝るためのプライベート空間として。そんなライフスタイルを選択する家族にとっては、むしろ理にかなった広さと言えるでしょう。
「隠す」と「見せる」を両立する収納動線
収納計画も非常にロジカルです。BEAMSのスタッフなどおしゃれな人々は、服や道具を大量に持っていることが多いですが、この家はそんな「モノ好き」たちの心理をよく理解しています。
| 収納エリア | 特徴と使い方 |
|---|---|
| 玄関土間&ストレージ | アウトドアギア、自転車、ベビーカーなどを「泥のまま」収納可能。ショップのようにディスプレイして、帰宅するたびにテンションが上がる空間にできます。 |
| ウォークインクローゼット | 1階の土間収納の隣には、大容量のウォークインクローゼット(WIC)が配置されています。「帰宅→土間にギアを置く→WICで着替える→部屋に入る」という動線が完璧に繋がっており、花粉や汚れを居室に持ち込ませません。 |
| 居室の収納レス化 | あえて個室には作り付けのクローゼットを設けず、オープンな空間にしています。これにより、家具の配置が自由になり、お気に入りのハンガーラックやチェストを置く楽しみが生まれます。 |
つまり、生活感の出やすい「隠したいモノ(季節外の服や日用品)」は1階の集中収納へ。そして「見せたいモノ(趣味の道具や普段着)」はインテリアの一部として楽しむ。このメリハリが効いているため、収納家具を買い足さなくても、自然と家全体が片付いて見えるのです。
Sunny Track Houseの間取りは、単なる部屋の配置図ではありません。「ここでどんな風に笑い、どんな風に遊び、どう生きていくか」というストーリーがあらかじめ描かれた、一つの脚本のようなものだと私は感じます。
実際の評判や口コミの評価
ネット上の評判や、実際にモデルハウスを訪れた人々の声をリサーチしてみると、やはりそのデザイン性とコンセプトへの共感が圧倒的です。特に以下のようなポジティブな意見が多く見られます。
- 「家にいながらキャンプ気分が味わえるなんて最高。休日にわざわざ出かけなくても、バルコニーでコーヒーを飲むだけでリフレッシュできる。」
- 「友人を呼んだ時の反応がすごい。『これどこのカフェ?』と言われるのが快感。」
- 「無垢の床や木の壁が、年月とともに味わい深くなっていくのが楽しみ。」
BEAMSファンやアウトドア趣味を持つ方からは、「まさに夢の家」「自分たちのための家」と熱烈に支持されています。一方で、現実的な視点からのシビアな意見も散見されます。
- 「デザインは最高だけど、断熱性能や気密性能などの数値スペック(UA値やC値)が公表されていないのが不安。」
- 「収納が趣味のものに特化しすぎていて、日常の細々した日用品や服の収納場所に困りそう。」
- 「2階リビングは明るくていいけれど、老後の階段の上り下りを考えると少し心配。」
これらは、デザイン重視の住宅では必ず議論になるポイントです。特に性能面に関しては、積水ハウスの技術協力があるとはいえ、施工は地域の工務店が行うため、工務店ごとの施工精度に依存する部分もあります。契約前には、デザインだけでなく「冬の寒さ対策はどうなっているか」「メンテナンス体制はどうなっているか」などを担当者にしっかり確認することが重要です。
積水ハウス自体の全体的な評判や、施工品質についての一般的な口コミを知りたい方は、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。
積水ハウスの口コミは本当?良い点・悪い点と後悔しないチェックポイント
発売後のSNSでの反響
2023年5月の発売から時間が経過し、InstagramなどのSNS上では「#サニートラックハウス」「#SunnyTrackHouse」といったハッシュタグがついた投稿が着実に増えてきました。これからこの家を検討する方にとって、これらのタグ検索結果は、どんなに立派なカタログよりも雄弁な「リアルな教科書」になりつつあります。
私が実際にSNSをパトロールして感じたのは、単なる「新築自慢」とは一味違う、オーナーたちの強烈なこだわりと楽しむ才能です。具体的にどのような発信が注目を集めているのか、そのトレンドを紐解いてみましょう。
カタログを超えた!?オーナーたちの「映える」暮らしぶり

投稿されている写真を眺めていると、まるで雑誌の1ページのようなシーンが次々と目に飛び込んできます。特に多いのが、やはりこの家の象徴であるアウトサイドリビングと土間を活用した投稿です。
SNSでよく見かける「真似したい」シーン
- バルコニーシアター:夜のバルコニーにポータブルプロジェクターを持ち込み、白い壁をスクリーン代わりにして映画鑑賞会。手元にはお酒とおつまみ。「家が一番の映画館」というコメントには憧れざるを得ません。
- 土間ショップ風ディスプレイ:玄関土間に有孔ボードを設置し、キャンプギアや釣り道具、自慢のスニーカーコレクションを整然とディスプレイ。ただ置くのではなく「見せる」意識の高さが、BEAMSファンならではの美意識を感じさせます。
- 植物との共生:無垢の木の壁に、ビカクシダやモンステラなどの大型観葉植物を合わせている投稿も多数。インダストリアルな照明とグリーンのコントラストが絶妙です。
これらの投稿から伝わってくるのは、「家をきれいに保つこと」よりも「家を使い倒すこと」に重きを置いた価値観です。傷がついたりモノが増えたりすることも含めて、暮らしの味わいとしてポジティブに発信されているのが印象的です。
従来の「家垢(いえあか)」とは異なるポジティブな空気感
通常、Instagramなどで「家づくりアカウント(通称:家垢)」を検索すると、「後悔ポイント」「やってはいけない設備〇選」「ハウスメーカーとのトラブル」といった、ネガティブ寄りな注意喚起や失敗談がバズりやすい傾向にあります。失敗したくない施主心理としては、それも貴重な情報源ではあるのですが、見ていて少し疲れてしまうこともありますよね。
しかし、Sunny Track Houseの関連投稿には、そうした空気がほとんどありません。
「今日はバルコニーでランチ」「土間をDIYで改造してみた」「次のキャンプの準備完了」といった、純粋に今の暮らしを楽しんでいる様子がタイムラインの大半を占めています。これは、購入者が「機能やスペック」ではなく「コンセプトへの共感」で選んでいるため、多少の不便さ(収納の工夫が必要など)も織り込み済みで、むしろそれを楽しむマインドセットを持っているからでしょう。
リアルイベントで目撃した「家」が「カルチャー」になる瞬間
ネット上だけでなく、リアルの場での反響も見逃せません。このプロジェクトは、横浜で開催されたサーフカルチャーフェスティバル「GREENROOM FESTIVAL」など、従来の住宅メーカーが出展しないようなイベントにも積極的にブースを出しています。
実際に会場を訪れた人々の反応を見ていると、これまで「マイホーム」に興味がなかった若い世代や独身層が、ミニチュア模型の前で足を止めている姿が目立ちました。
イベント来場者のリアルな声
「家を買うなんてまだ先の話だと思っていたけど、これなら住みたい!」
「普通の展示場は敷居が高いけど、フェスで家の模型を見るのは新鮮。」
「BEAMSがやってるなら間違いない感じがする。」
このように、「家づくり=勉強が必要な難しいこと」という重たいイメージを、「家づくり=ファッションや音楽と同じように楽しむカルチャー」という軽やかなものに変えるパワーを持っているようです。BEAMSという強力なブランド力が触媒となり、新しい層を住宅市場に呼び込んでいると言えるでしょう。
SNS上の投稿やイベントでの熱気は、この家が単なる「住む箱」ではなく、住む人のアイデンティティを表現する「メディア」として機能していることを証明しています。
積水ハウスとビームスの家の総評

ここまで見てきたように、「積水ハウス×BEAMS(Sunny Track House)」は、単に雨風をしのぐための箱ではなく、人生をエンターテインメントにするための舞台だと感じました。
- アウトドアやファッションが大好きで、自分のスタイルを持っている
- 家では個室にこもるより、家族や友人とワイワイ過ごしたい
- ありきたりな間取りや、無難なデザインでは満足できない
- スペックや数値よりも、「居心地」や「ワクワク感」を大切にしたい
もしあなたがこれらに当てはまるなら、この家は最高のパートナーになるはずです。逆に、部屋数の多さや個室のプライバシー、コストパフォーマンス、あるいは最高等級の断熱性能を最優先するなら、他の選択肢も含めて検討した方が良いでしょう。家づくりに正解はありません。大切なのは、自分たちが「どんな暮らしをしたいか」という軸を持つことです。
いずれにせよ、これだけ尖ったコンセプトの家が、大手メーカーの技術協力のもとで実現しているのは素晴らしいことです。もし少しでも気になった方は、ぜひ一度お近くのモデルハウスを予約して、その「空気感」を肌で感じてみてください。きっと、ドアを開けた瞬間に「あ、これ好きだな」と直感的に感じる何かがあるはずです。
